Django のレスポンスを PDF で
Django を使う理由がもうひとつ増えました。@whosaysni (Yasushi Masuda) さんが、template2pdf というテンプレートから簡単に PDF を生成する Django アプリケーションを公開されています。主な特徴は以下の通りです。
- ReportLab がオープンソースで公開している PDF ライブラリーを利用
- 同 ReportLab が作成した Report Markup Language (略: rml) (仕様: PDF ) により、PDF ファイルを XML で定義
- XML で定義できるので、Django の強力なテンプレートシステムが使える
- rml -> pdf 変換は Rohit Sankaran 氏が公開している trml2pdf を利用
インストール
すべて setuptools でインストール可能です
- http://pypi.python.org/pypi/reportlab
- http://pypi.python.org/pypi/trml2pdf
- http://pypi.python.org/pypi/django_trml2pdf
利用方法
settings.py の INSTALLED_APPS への追加と、環境に応じて日本語用フォントを設定。
# settings.py INSTALLED_APPS = ( # django built-in apps 'django.contrib.auth', 'django.contrib.contenttypes', 'django.contrib.sessions', 'django.contrib.sites', # external apps 'django_trml2pdf', # thx 2 Yasushi Masuda # (以下省略) } # set unicode fonts for trml2pdf \ # (see django_trml2pdf.__init__.py PRELOAD_FONTS) TRML2PDF_PRELOAD_FONTS = [ (None, [('UnicodeCIDFont', 'HeiseiKakuGo-W5', None, None)]), (None, [('UnicodeCIDFont', 'HeiseiMin-W3', None, None)]), ('IPA Mincho', [('TTFont', 'IPA Mincho', 'fonts/ipam.ttf', None), ('TTFont', 'IPA Mincho', 'fonts/ipam.ttf', None), ('TTFont', 'IPA Mincho', 'fonts/ipam.ttf', None), ('TTFont', 'IPA Mincho', 'fonts/ipam.ttf', None),]), (None, [('TTFont', 'IPA Gothic', 'fonts/ipag.ttf', None)]), (None, [('TTFont', 'IPA PMincho', 'fonts/ipapm.ttf', None)]), (None, [('TTFont', 'IPA PGothic', 'fonts/ipapg.ttf', None)]), ]
表示してみる
urls.py に以下のように追加すると使えます。
urlpatterns = patterns('django_trml2pdf', (r'^foo/$', 'direct_to_pdf', {'template': 'trml2pdf/base.rml'}), )
もちろん views.py の中でも使えます。使い方はアクセンスさんの オーメイク おまけ ページに記載されています。日本語を含むユニコードも問題なく使えます (もちテンプレートファイルはユニコードで作成)。おかげさまで帳票アプリケーションが簡単に作れるようになりましたね!
多謝: Yasushi Masuda さん
日本語の取り扱いについて (追記)
PDF で日本語を表示したい場合は、フォントを PDF ファイル内に内包するか、PDF 標準フォントを指定する必要があります。フォントを PDF に埋め込むと色々とめんどい。
- 内包 = フォントのデータの分だけ、サイズがでかくなる
- 配布時のライセンス問題 (フォントはホスト毎にライセンシングされてるのがほとんど
ということで PDF 標準フォントを指定しましょう。trml2pdf/base.rml ファイルで "Serif" って指定されている箇所を settings.py に記載した "HeiseiKakuGo-W5" か "HeiseiMin-W3" に変更します。また、base.rml ファイルに以下のように記述し、利用するフォントを埋め込みます。
<!DOCTYPE document SYSTEM "rml.dtd"> {% load pdf_tags %} <document filename="{{ pdf_name }}"> <docinit> <registerCidFont faceName="HeiseiKakuGo-W5"/> <!-- OR / AND --> <registerCidFont faceName="HeiseiMin-W3"/> </docinit> {% block template %} <!-- 以下省略 -->
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